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0.01ミリ台のコンドームって大丈夫なの?強度についてプロが語る

(Gunosyからの転載記事)

 

オカモトと聞いて思い浮かべるもの……そう、コンドームだ(ちがう?)。

 

様々な種類のコンドームが世にある中で、オカモトがこだわっているのが薄さ。そのこだわりはすさまじく「オカモトゼロワン」という商品はその薄さなんとたったの0.01ミリ台!

 

なぜ薄さにこだわるのか。0.01ミリ台は何がすごいのか。実際にオカモトに行っていろいろと聞いてみることにした。

 

お話をうかがったのはこちらの方
お話をうかがったのは、マーケティング課の和田さん。

 

できるだけ使用感をなくすために
— なぜ0.01ミリ台という薄さのコンドームの開発に至ったのですか?

1969年にスキンレススキンという薄いコンドームを発売して以来、コンドームの使用感をどれだけなくすかを考え続けています。薄いってすごくシンプルでわかりやすいですよね。

 

規格変更などもあり、厚みの変遷は様々あったのですが、2003年に「ゼロゼロスリー」(0.03ミリ台)という商品を出して、そこから薄型コンドームの開発のスピードが増しました。

 

窮屈(きゅうくつ)にならず、やわらかさ、しなやかさ、伸びといった使い心地を追求していくうえで「薄さ」は重要な要素と考えています。

 

薄さの差はどうなの

— 正直なところ、0.01ミリ台と0.02ミリ台で体感って変わるものですか?

 

体感できるかどうかは個人差やタイミングもあると思いますが、はっきりしているのは“薄さ0.01ミリ台のコンドーム”という表示ができる製品であることではないでしょうか。

「これすごく薄いコンドームなんだ!」って考えてもらえること自体に非常に価値があって、メーカーとしてその数値表記を保証し製品に表示することで、使用時のイメージ向上にもつながっていると思っています。

 

左から0.01ミリ台、0.02ミリ台、約0.05ミリ台の製品。輪っか部分の太さを見ると、その厚さの差は一目瞭然

 

写真のように、手に持った時に「薄い」と感じてもらえることもメンタル的にプラスになるんじゃないかなと思っています。「普段は0.02ミリ台。特別なときにはゼロワンを使う」というように、使い分けている方もいらっしゃると聞いています。

 

社内モニターは都市伝説?
— コンドームの安全管理はどのような試験を行っているのですか?

 

よくモニター担当が社内にいて、その人が試しに使って、なんて言われますが、それは都市伝説です(笑)。基本的には数値で管理しています。

試験は水や空気を入れて行うものがあり、コンドームのサイズにもよりますが、8リットルから15リットルの空気を入れても破裂しないくらいの強度は保たれています。

 

厚さが不均一だと破れやすい
— オカモトゼロワンの特長は何ですか?

 

オカモトゼロワンの特長は厚みの均一性です。コンドームは製造の過程でどうしても先端が厚くなりがちなんですが、そうならないように工夫をし、先端から30ミリ・センター・根元から30ミリの3点の厚みが0.01ミリ台になるようにコントロールしています。

 

実は厚みが不均一な方がコンドームは破れやすいんです。厚みを均一にすることで使ったときの心地良さだけでなく、強度アップにもつながります。

コンドームは食品と同じ
— ゼロワンはなぜ国産にこだわっているのですか?

 

コンドームは直接肌に触れるものなので、食品に近い感覚もあると思います。そう考えると国産の方が安心できますよね。オカモトゼロワンは最初から最後まで国内生産で作っています。製造や管理を高い技術レベルで行っているんです。

 

メイドインジャパンの力
— なぜ日本でコンドームの技術がこれほど発達したのでしょうか?

 

やはり日本人特有の感覚の繊細さがあると思います。日本のものづくりって痒いところに手が届くという感覚がありますよね。そういう姿勢を突き詰めた結果、薄くて丈夫で使い心地の良いものを作ろう、そのための技術革新をしようという流れになったんだと思います。

 

当初は海外の方たちを中心に「薄いので怖い」という見方もありましたが、今では海外の観光客の方々にもウケがいいので、コンドームの世界でもメイドインジャパンの技術が認められていると感じています。

 

日本ではなかなか話題にしづらいコンドームにもかかわらず、これほどの技術改善をし続けてこられたのは、そういうメイドインジャパン特有の“ものづくり精神”が根底にある気がします。

 

※実はオカモトゼロワンはゴムではなく水系ポリウレタン製。あの独特なゴム臭さは皆無

 

工場は厳戒態勢!
— 工場見学をしたいのですが。

 

それがNGなんです。オカモトゼロワンをはじめ工場はほとんど社外秘で、お得意様でもお見せしていません。とくにオカモトゼロワンを作っているラインはごく一部の人しか入れないほど厳しいんですよ。私も入ったことないくらいですから。

 

ただ見れたとしても、そう簡単に真似ができるような技術ではないんですけどね(笑)

 

もっとコンドームについて学ばなければ!
コンドームと聞くとちょっとアレなことを想像しがちだが、話を伺ってみて、そのこだわりと製品に対する熱意が伝わって来るばかりでなく、自分自身のコンドームについての知識のなさを痛感した。

 

オカモトではラバーズ研究所というサイトを立ち上げ、コンドーム着用率アップを目指し様々な調査データやコンテンツを発信している。

知れば知るほど奥が深いコンドーム。今後日本のコンドームはどこまで進化するのだろうか。オカモトの技術に注目していきたい。

 

和田さん、興味深いお話、ありがとうございました。

 

» 0.01 オカモトゼロワン ブランドサイトはこちら

 

( Gunosy 2017年3月29日記事 )

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