「高校生の頃までに性教育をしっかり受けた」。
こう言い切れる方は日本でどれくらいいらっしゃるでしょうか?
オカモトは、かねてより大学生に対する啓発活動の重要性を強く感じ、多くの大学で様々なイベントを開催し、啓発活動を行ってきました。
これまでの活動を通して感じたのは、「社会人、あるいは親になる前に、もう一度性感染症や避妊について、大人として真剣に考える機会があるべきではないか」ということでした。
もちろん、そんな必要は全くないという方もたくさんいらっしゃると思います。でも、学校現場の関係者の方々とお話しする度に、その必要性を痛感させられます。

そんな中、2018年4月に大東文化大学板橋・東松山両キャンパスで行われた健康診断で、全受診者に対し、コンドームとHIV/AIDSに関するリーフレットを配付するという、とても貴重な、そして革新的な取り組みが実施されました。この取り組みは、同大学保健センターの看護師さん達が学生を想う気持ちと熱意で学校を動かし、それに共感したオカモトとエイズ予防財団から12,000個のコンドームを提供するまでに至りました。
大学生がこの取り組みを通じて配付されたリーフレットや掲示された性感染症の情報、声かけなどに触れ、「なぜコンドームを受け取るべきであるのか」をわずかでも考えるきっかけとなれば、ということがこの取り組みに関係した看護師さんをはじめとする学校関係者の方々、エイズ予防財団、そしてオカモトの願うところです。来年度以降も、さらに意義のある活動として拡げられるように協力していきたいと考えています。
学生のことを考え、性感染症の予防や避妊に向けた適切な知識を与えてくれる学校や看護師さんをはじめとする学校関係者の方々はとても頼もしいですよね。