秋深まる2017年11月24日(金)、慶応義塾大学で開催されていた三田祭会期中に行われた「K-dom Project発表会」に弊社より林知礼が登壇しました。
「K-dom Project」とは慶応義塾大学の岡原正幸研究会が主催する、20代の人工妊娠中絶の多さに注目し、避妊や性感染症予防を呼びかけることを目的としているプロジェクト。
オカモトは慶応義塾大学 岡原正幸研究会の意志に賛同し、以前よりコンドームを共同制作したり、塾内での啓発活動を支援しており、2017年は発表会における登壇及びコンドームの無料配布という形で協力をいたしました。
避妊や性感染症予防の正しい知識を

会場となった教室には大学生を中心に300名を超える参加者が集まり、女優のみひろさんと同塾出身のプロレスラー三富政行(みとみ まさゆき)さんがゲストとして登壇すると、会場は拍手に包まれました。
この日の発表は塾生を中心に行われたアンケート結果をもとに、避妊や性感染症予防に対する大学生の意識をひも解くことを目的としています。

事前に行われたアンケートでは、経験の少ない大学生に向けられた「パートナーにコンドームを着用しない状態での性交渉を求められた際、あなたなら何と断りますか」といった質問や「性行為後に、妊娠や性感染症について不安に思ったことはありますか」という問題意識を問う質問まで、幅広く回答を紹介していきます。

プロレスラーの三富政行さんは、塾生時代に妊娠・結婚・出産をした友人の話を紹介。収入が少なく、学ぶことが本懐である学生が、妊娠をキッカケに子育てをしなくてはいけなくなる大変さを解き、「コンドームを着用することこそが、パートナーを思いやる行為」であることを強く訴えます。

また、性感染症に関連したスライドで梅毒感染者数の増加を表すグラフを見た参加者は、その増加数に驚くとともに、コンドームの不着用が梅毒の原因と可能性があることへ関心を寄せていました。
弊社林が「コンドームを使用することが対策になる一方で、もし感染したとしても、梅毒の症状を実際に見た経験のある医師が現代では少なく、違和感を感じたら専門医の診察を受けるべき」とコメントすると参加者の空気はやや重いものとなり、感染症予防への問題意識を再認識したのを感じました。
コンドームの正しい付け方をレクチャー

続いて、行われたのは弊社商品を使用した「コンドームの正しい付け方」講習。
まずは会場に来ている塾生から立候補した3名の方に、予備知識のないままコンドームをモックに装着してもらいます。
袋の開け方から上下の判別、奥まで装着させる手順など細かにチェック。オカモトと長きにわたって啓蒙活動に協力いただいているみひろさんからも厳しい眼差しが塾生へ注がれます。そんな中で塾生3名ともそつなくコンドームを装着させましたが、「これが正しい」という確信はない様子。

そこで林が若者のコンドーム着用率向上のためにオカモトが制作した、コンドームの着用スキル向上トレーニングムービー『OKAMOTO CONDOM TRAINING CAMP』を紹介し、放映。コミカルな映像に会場に笑い声も聞こえます。

続いて行われたのは、林の解説によるみひろさんのコンドーム装着講座。
「みひろが教える!!『コンドームの正しい着け方講座!』」に多数出演いただいたみひろさんは、迷うことなく使用直前にコンドームを個包装品内の端に寄せて、コンドームにキズが付かないように取り出します。
コンドームの裏表を確認する際には、形状以外にも「表裏判別表示付き個包装」で判断することができることも紹介し、コンドーム内に空気が一切入らない慣れた手つきに会場からは拍手が起こりました。
終わりに
「K-dom Project発表会」はこの後に質疑応答を行い、約1時間半の企画が終了。最後に「K-dom Project」を代表する慶応義塾大学の岡原正幸教授は「大学生はこれからパートナーとの性交渉も多くなっていくはず。今日のイベントをきっかけに普段は会話に出てこない性教育・性に関する勉強をしてもらえたら嬉しい」とまとめました。
オカモトは今後も「K-dom Project」はもちろん、多くの啓発活動に協力してコンドームによる避妊や性感染症予防の意識を広めてまいります。