2014年4月17日、市川市勤労福祉センターにおいて『大人のホームルーム~性のエチケットを学ぼう~』(主催:市川青年会議所)が開催されました。来年50周年を迎える市川青年会議所としても性教育をテーマに取り上げるのは初めてとのこと。近隣の大学生や社会人など100名以上の方々が会場に集まり、講師の方々の話に耳を傾けていました。
講師は昨年のリアルオカモトスクール in 三崎祭にも登場頂いたピアエデュケーターの大島華奈先生(はなちゃん先生)、元養護教諭でNPO 『The School ECHO Project』代表理事の山田響子先生、日本初の女性向けAVレーベル『SILK LABO』のプロデューサー牧野江里先生、そしてコンドームメーカーを代表して弊社より林知礼が登壇いたしました。

山田先生による実際の教育現場での性教育の様子を伺うと、学習指導要領にある「指導に当たっては、発達の段階を踏まえること、学校全体で共通理解を図ること、保護者の理解を得ることなどに配慮することが大切である」という記述により、思うような性教育の実施が困難である現状がよく伝わってきました。また、選択する教科書によっても、性感染症まできちんと記載しているものがある一方で、一般的な感染症についてのみしか記載がないものなど、大きな差があるということに会場の方々は驚いていました。
はなちゃん先生は、普段のピアエデュケーションでも実施しているコップの水交換をセックスに見立てた性感染症の拡がりを実体験できるプログラムを、会場いた大学生10名に手伝ってもらい実施しました。10名中1人だけが性感染症に罹っている状態から、各人3回パートナーを換えてセックス(水交換)した後、判定薬をコップに垂らすと8人が性感染症に罹ったという結果になりました。これを目の当たりにした会場は大きな驚愕に包まれました。
林先生によるコンドームの話では、装着時の注意点として開封時に中身を寄せてから袋を破くことで、中身を傷つけずに取り出せること、先端の精液溜りの空気をしっかり抜かないと性交中の破れの原因になることなどの説明がありました。また、コンドームメーカーの社員でも、一人の親として子供に性教育をすることの難しさを語った時には、会場のあちこちで共感の頷きがありました。
牧野先生は、女性向けAVのプロデューサーという立場から、技にこだわり過ぎるこれまでの男性向けAVの弊害が紹介され、セックスをするときにはきちんと爪を切ることやパートナーとのコミュニケーションをしっかり取ることがエチケットとして大事と力説していました。
先生たちのクロストークは予定していた時間を越えて繰り広げられ、会場に詰め掛けた方々の中には熱心にメモを取る姿も見られ、大変な盛り上がりを見せておりました。
オカモトでは、このようなイベントに積極的に関わることでコンドームや性感染症に関する知識を啓発していきたいと考えております。このようなイベントをお考えの団体等は弊社お問い合わせフォームからご連絡ください。