ラバーズ研究所コラム

知識の習得場所はドンキとラブホ女子会!?オカモト社員との座談会で明かされたイマドキ大学生のコンドーム・性の知識

今回は、イマドキの大学生たちのコンドーム知識を調査すべく、4人の大学生とオカモト社員の座談会を開催。「コンドームを選ぶ基準は?」「性教育では何を学んだ?」「家族や友人とはコンドームの話をする?」などなど、色んな話を伺いました。

座談会参加者4人のプロフィール

小室くん(明治大学2年)

兄がコンドームマニアで、家族とも性の話題をざっくばらんに話す。自称・性の知識のスペシャリストで、はっちゃけた学生生活を過ごしている。

小柴さん(共立女子大学2年)

小室くんとは対照的に、性関連の話題には疎い女子大生。女子校出身ということもあるのか、コンドームについても、友達から伝え聞いた程度の知識しかない。

竹本くん(明治大学2年)

性の知識に関しては、一般の男子大学生より少し詳しい程度。今回の参加者の中では、性の知識に関して一番スタンダードなタイプか。

村上さん(東京家政大学3年)

女子大に通うごく普通の大学生だが、それなりに性の知識はある模様。友達から色々な知識を仕入れていたりして、今回の企画にも興味津々?

オカモト社員紹介

[写真右]林知礼 [写真中]佐藤孝治 [写真左]和田翔雅

(3名の所属)
オカモト株式会社医療生活用品マーケティング室 マーケティング課

大学生のみなさん「オカモト」って知ってますか?

社員全員:こんにちは。今日はよろしくね。

学生全員:こちらこそよろしくお願いします!

オカモト林:性の問題やコンドームの知識について話し合う前に、まず聞いておきたいんだけど、みなさんはオカモトという会社のことは知ってた?

小室:もちろん知ってます!

竹本:僕も知っていました。

村上:聞いたことはある、という程度でした。ごめんなさい!

小柴:今回、ここの座談会に来ることになって初めて知りました。私、友達ともあまり性関連のこととかは話さないので……。

オカモト林:なるほどね。オカモトはあまり広告を出さない会社なんだけど、そのわりには「なぜか知っている」という人が多いんだよね。ちなみに、何をきっかけにオカモトを知ったかも聞いていいかな。

小室:僕は兄がコンドームマニアで、色んなタイプのコンドームを収集しているんです(笑)。だから兄ともコンドームの話をしたことがあって、そこでオカモトのことも知りました。兄の影響で、コンドームのパッケージを見るのも好きになったんですけど、オカモトさんは「0.01mm」と書かれた箱が印象的でしたね。

オカモト和田:小室くんは普通の大学生よりだいぶ詳しそうだね(笑)。

竹本:ちなみに僕も兄はいますが、コンドームの話は一切しません! 僕はきっかけは覚えていないですが、コンドーム=オカモトというイメージが気付いたら自分の中にありましたね。

オカモト佐藤:では、オカモトのほかに、知っているコンドームのメーカーとか商品はある?

竹本:サガミオリジナル……とかですかね?

小室:バタフライのパッケージの商品もよく見ますね。あと、ブランド名は分からないですけど、“ご当地コンドーム”的な変わった商品は、お土産でよくもらいます。沖縄のゴーヤのコンドームとか、前にもらいましたね。あと、個人的にはリラックマのコンドームが好きです。

小柴:ちょっと詳しすぎ(笑)。私はまったく知らなかったので、オカモトさんのカタログを見させていただいても、いろんな商品があって驚きました。温もりを感じる「あったかゼリー」とか……。

オカモト林:そこまでは知らない人も多いだろうね。それは女のコにも評判がいいんだよ。

小室くんのあまりの知識の豊富さには、オカモト社員のみならずほかの学生も驚いている(若干引いている?)様子。そして次は「コンドームを選ぶ基準」の話に。

“厚め”のコンドームは早漏の人に人気?

オカモト林:みんなはどういう基準でコンドームを選んでいるのかな?

竹本:パッケージで選んじゃうかもしれないです。「見た目が女のコ受けするかどうか」が基準というか。あと、薄い方が好きというのはあります。

オカモト佐藤:オカモトには0.01mmの薄いコンドームもあれば、逆に1mmの厚さがあるタイプもあるんだよ。それは知っていた?

竹本:知りませんでした!ちなみに、0.01mm以上に薄くすることはできないんですか?

オカモト林:技術的には作ることは可能なんだけど、それ以上の薄さだと、安全性や強度を保つことが難しくなるんだよね。コンドームは国の許認可も必要な「医療機器」だから、安全性が第一なんだよ。

竹本:なるほど!じゃあ0.1mmとかの厚いコンドームは、やっぱり安心・安全を重視する人が買うんですか?

小室:というよりも、早漏の人とかが買うんじゃない?

オカモト林:それは当たっている部分もあるね(笑)。もちろん安心という部分で買っている人もいるだろうけど、「厚い=長持ちしそう」というイメージで買っている人も多いと思うな。

オカモト佐藤:しかも、厚く作るというのは、薄く作るのとはまた違う技術が必要で、それはそれで難しいんですよ。ちなみに、オカモトがローションも売っているのを知ってる人は?

小室:存じております(笑)。

竹本:詳しすぎるだろ!

小室:一人暮らしなんで、よく買っちゃいますね。店で買うと高いから、安いサイトを教えてもらったりして。

小柴:私なんて、何を質問すればわからないくらい知識がないのに、ちょっと凄すぎます(笑)。でも、本当に色んなコンドームを作っているんですね。

オカモト林:しかもコンドームはオカモト全体の売上の数%で、コンドーム以外の製品のほうがむしろ多く作っているんだよ。ゴム製品とかカイロとか、ビニールハウスとかね。ちなみに、さっき話しに出たリラックマのコンドームも、オカモトの製品です。

小室:知りませんでした!いつもお世話になっています(笑)

小室くん以外の3人も、あまり知らなかったコンドームについて興味が出てきた様子。では彼等は、これまでどんな場所でコンドームの知識を学んできたのだろうか。

コンドームの知識を学ぶ場所はドン・キホーテ?

オカモト和田:みんなはコンドームの選び方とか、つけ方の知識をどこで学んだのかな?

竹本:やっぱり学校の授業とか友達とかですかね。でも、コンドームの種類については、ドンキ(ドン・キホーテ)の陳列棚に並んでいるのを見て覚えました。

小室:ドンキは僕もよく行きますね。

オカモト林:ドン・キホーテはコンドームの種類も豊富で、商品も見やすいよね。ただ、地域によってはコンドームを見えにくいように陳列しなきゃいけない店もあるんだよね。

小柴:そうなんですか! そんな環境だったら、私とかはなおさら商品を見れないし、知るきっかけをつかめないと思います。

オカモト林:僕も、そういう日本の性に対する態度は、あまり良くないと思ってる。コンドームが変な認識をさちゃうからね。

村上:私、少し前に友達と海外に行ったときに、コンドームショップに寄ったんですよ。そのお店は、店内の雰囲気もすごく良くて、店員さんも親切で楽しかったです!

オカモト林:海外は認識が違うんだよね。日本ではコンドーム=アダルトグッズみたいな印象もあるけど、海外では安全に行為をするための補助の役割を果たす“日用品”なんだよね。あと、海外ではアダルトグッズも「パートナーとの円満な関係を末永く築くためのラブグッズ」という認識がある。こういう考え方の違いも、日本と海外とのコンドームの受け入れられ方の違いに関係していると思うよ。

村上:そうなんですね。確かに日本だと、コンドームもアダルトグッズも、何か日常では“話しちゃいけないもの”みたいな風潮があるかもしれないです。

オカモト和田:そうなんだよ。だから小室くんのように、お兄さんとコンドームのことを話せる家庭というのは、本当に珍しいと思うよ。

小室:そうなんですね。僕の場合は、親も含めた家族全員で、普通に性についての話をするので、そこで知識をつけた部分も大きかったと思います。

オカモト林:親とも性のことも話せるんだ!?

小室:ウチの場合はそうですね。これは家庭によって差が出るかもしれないですけど。

竹本:僕は絶対話せないというか、少しでもそういう話題が出ると気まずくなります(笑)。 友達同士でも、話せる相手と話せない相手がいますね。

小柴:女の子同士でもそうですね。話せない人とはまったく話せません……。

村上:でも最近は、ラブホ女子会で少し話したりするよね。

オカモト和田:ラブホ女子会って……?

村上:女子大生の間で流行っているんですよ。ラブホの部屋をとって、女の子何人かでお泊りをして、ゲームとかも楽しめるんです。ラブホ女子会用のプランもあるんですよ。

小柴:仲いいコ同士でやるんだよね。誕生日のサプライズに使ったり。

村上:お揃いの白いワンピース着たりしてね。

小室:確かにツイッターで、女のコがラブホ女子会をやってるの、よく見るなぁ。

オカモト黒川:世の中変わったねぇ。ウチの息子からはそんな話聞いたことないんだけどな……。

オカモト和田:知っててもお父さんには言わないでしょ!

ラブホ女子会という習慣にショックを隠せないオカモト黒川をよそに、次は性教育の話題に。

学校の性教育の授業は男女合同?それとも別?

オカモト佐藤:じゃあ次に、学校での性教育の経験についても聞きたいな。

竹本:僕は小学校・中学校の授業で教わった記憶があります。高校では「もうみんな知ってるよな」って感じで、先生が下ネタ話すだけの授業になっていました(笑)

オカモト佐藤:それは良くない授業だなぁ。

村上:私は女子大なので、大学でも性に関する専門の講義がありますね。中学校、高校でもありました。

小室:僕も学校で教わりましたね。保健の授業は男女別れてやっていました。

小柴:私の中学校は共学なのに、男女合同の授業だったのが凄くイヤでした。みんなでビデオを見させられて、付け方とかまで説明されて……。

小室:えっ、そこまで!?

小柴:もちろん本物の人間の映像じゃなくて、イラストのようなものでしたけど。でも、クラスに彼氏・彼女がいる人は、それはそれで楽しそうでしたね(笑)。私の場合、性教育として記憶に残っているのはその授業で、高校ではそういう話誰ともする機会がありませんでした。

オカモト佐藤:親御さんのクレームとかが理由で、合同授業を余儀なくされる学校もあるみたいなんだよね。やっぱり性教育の授業は、男女別のほうがいい?

小柴:絶対別がいいと思います!

オカモト林:じゃあ授業に関連して、性感染症についても聞きたいんだけど、性病と聞いたら何を思い浮かべる?

全員:やっぱりエイズですかね。

オカモト佐藤:性感染症って、ほかにもたくさんあると思うんだけど、その中でエイズが出てきたのはなぜ?

小室:やっぱり授業で習った印象が強いからですかね。

村上:エイズでは身体の抵抗力がなくなり、死に至ることもある……というのが衝撃的だったので、よく覚えているんだと思います。

竹本:他の性病だと、クラミジアとかは聞いたことがありますけど、あまり大事に至らない印象というか……。

オカモト佐藤:じゃあクラミジアのような性感染症が、不妊につながることは知らない?

竹本:え、不妊になるんですか?

オカモト佐藤:そうなんだよ。クラミジアって、一番身近な性感染症だから軽視されがちだけど、女の子からすれば一生の問題だからね。男の子も知っていなくちゃいけないことなんだよ。

村上:友達に感染症にかかった人はいましたけど、そんなことは全然知らなかったです……。

竹本:不特定多数の人と関係を持っている人の病気……という印象もあって、どこか他人事のように考えていたかもしれないです。

オカモト林:性交の多さに関わらず、誰でもたまたまかかってしまう可能性もあるから、みんなが気をつけないといけない病気なんだよ。自分の周囲に性病にかかった人、その心配をしている人がいたら、早く病院に行くよう伝えてあげてほしい。

小柴:はい!

性の知識については“気付きの場”が必要

オカモト林:そろそろこの座談会も終わりになるけど、今日はどうだった?

村上:普段生活していて、こんなに性について真剣に話し合う機会なんてなかったよね。

小柴:知識が豊富だと自認していた僕でも、本当に知らないことが多かったので、普通の大学生はもっと知らないと思います。それは何か怖いですね。

竹本:今回の話し合いを終えて思ったことは、やっぱり“気付きの場”が必要ということですね。僕なんかは、学校の保健体育保険の授業は下ネタばかりで、友達とドン・キホーテで学ぶしかなかったので(笑)。

小柴:私も、こういうきっかけで色々な知識を知れたのは本当によかったです。性の問題ついて話すのは恥ずかしい……という風潮は変えられないかもしれないですけど、知る機会の提供は必要だと思いました!

オカモト佐藤:もう少し多くの大学生の意見も聞いてみたいね!ぜひ、これからもよろしくお願いします。みんなが日常でコンドームの話をしてくれるだけでも、大きな進歩だと思うよ。

全員:はい!今日はありがとうございました。

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